生牡蠣についてくるビネガーの話

2015-11-24 Tue

Sorry, this entry is only available in Japanese.

「牡蠣の味を楽しまれるならレモンかラズベリービネガーで……。」
このフレーズ、生牡蠣の説明の際に必ず当店のスタッフより添えられます。

今日はこのラズベリービネガーについてのお話です。

アメリカの東海岸では、店によって白ワインビネガーや普通の赤ワインビネガーが添えてあったりと様々ですが、当店ではラズベリー風味の赤ワインビネガーを使用しています。

その中に、玉ねぎとニンニクの中間のような野菜「エシャロット」のみじん切りと、アクセントとして挽いたブラックペッパーを入れています。

エシャロットとブラックペッパーによって、ビネガーのシャープな酸味に丸みを与え、牡蠣をより美味しくしてくれるのです。

これは、「Mignonette Sauce(ミニョネットソース)」と呼ばれ、欧米ではシーフードの盛り合わせや生牡蠣には必ずといってよいほど付いてきます。

味のしっかりした海外産、そして淡白な国産の牡蠣、どんな時期のどの牡蠣にも合う万能なこのソース。

定番のレモンももちろんお勧めですが、味が濃い牡蠣には少し、塩気の多い牡蠣にはたっぷりと、このミニョネットソースをかけて、相性の良さをぜひ楽しんでみてください。