世界中で養殖生産されている真牡蠣の半分以上が、日本から海を渡った種牡蠣の子孫だと知っていましたか? 今回は世界で活躍する日本産の真牡蠣達の話です。
1920年代、謎の病原性微生物によって現地の牡蠣が死滅したことで、日本の種牡蠣はアメリカへ輸出され始めました。1970年代にはフランスでも同じ現象が起き、これを救ったのも日本の種牡蠣だそうです。
さらに日本は輸出をするだけではなく、世界各地で養殖技術も指導したことで、南アフリカや南米でも養殖が始まりました。こうして牡蠣は、世界中で生息範囲を広げています。
研究者の間では、各地に生息するこれらの牡蠣の生態を比較することで、その土地や海の環境の変化を把握できると認知されているようです。
今回は少々マニアックな情報でしたが、たまにはこんなバックグラウンドを考えながら牡蠣を味わうのもいいかもしれません。
FISH HOUSEでは、アメリカに渡った日本の種牡蠣の子孫を取り扱っております。今なら「ピュージェットサウンド」。これは「3倍体」という、卵を持たせない養殖技術が加えられた、1年中身入りが良い、食べ応えのある1粒です。ぜひ、白ワインと一緒に楽しんでください!