的矢かきの話

2017-11-7 Tue

三重県の「的矢かき」がブランド牡蠣として名高いこと、皆さんはご存知でしょうか? 今回は的矢かきのお話です。
まだ僕が料理人として駆け出しのころから、レストランで扱う生牡蠣の的矢産がほとんどでした。その頃はまだ牡蠣についてそれほど詳しくもなく、ただ生牡蠣という“食材”でしかありませんでした。
実はこの的矢かき、産地直送を徹底していることから市場には出回りません。こうしてブランド力を上げ、都内のレストランやホテルなどでシェアを増やしていったのです。そして今では三重県のブランド特産品として認定を受けるほどになりました。
特筆すべきは、今では当たり前になった「紫外線滅菌海水」による洗浄牡蠣の流通に成功した、初めての生産地ということでしょう。
的矢湾は太平洋からの海水が流入するリアス式海岸で、牡蠣の養殖に適した汽水域。そんな海から運ばれてくる的矢かきをFISH HOUSEでは、今月の牡蠣とワインのマリアージュとしてハッピーアワーにてご提供。
合わせるのはフランスの「グロプラン」という品種の白ワインです。レモンを連想させるほど酸がしっかりとしていて、今時期の塩気を強く感じる牡蠣には相性抜群です。
是非この機会にお得なおペアリングをお楽しみください!