ヴァージニカオイスターの話

2019-10-1 Tue

Sorry, this entry is only available in Japanese.

いよいよ牡蠣のシーズンは端境期を迎え、種類が少なくなって来ました。しかしそれぞれの個性はしっかりと光っております。今回はとくに個性あふれる「ヴァージニカオイスター」と呼ばれる牡蠣のお話です。

殻の形状は日本の真牡蠣と違い、平べったく洋ナシのようで、表面はツルンとしています。この牡蠣はもともと大西洋とメキシコ湾で自生していた固有品種ですが、太平洋側の海の方がはやく成長する事もあり、1930年代のアメリカの大陸横断鉄道の開通とともに大陸を渡り、今ではワシントン州の北側、ピュージェットサウンドと呼ばれる大きな湾の中でも養殖されるようになりました。

こうしてヴァージニカオイスターは、大西洋側だけでなく北米のどこのオイスターバーでも楽しまれる牡蠣の1つとなったのです。

元々冷たい海で育つこの牡蠣は、カナダでは出荷サイズに至るまでに4~5年を要しますが、暖かい太平洋側では半分ほどの時間で成長するようです。

カナダと太平洋両方の産地を扱う当店では、味の違いを発見できます。元々旨味と同時に上品なエグミが特徴のこの牡蠣も、太平洋側のものはカナダ産に比べてマイルドで食べやすく、塩味も少し強く感じられます。

どこの産地の牡蠣を食べても個性がありますが、海外産の種類が豊富な今だからこそ楽しめるオイスターバーの面白さを逃すわけにはいきません。

現在アメリカの他、オーストラリア、ニュージーランド産なども取り扱い中です。この機会に世界の海の味を楽しんでみてはいかがでしょうか?