伊勢志摩の牡蠣の話

2018-4-23 Mon

Sorry, this entry is only available in Japanese.

以前「卵を持たない牡蠣」についてお話ししました。これは、産卵させずに養殖する「3倍体」というユニークな種苗技術。この作り方を活用している産地が、三重県にありました。今回は「伊勢志摩の牡蠣」のお話です。
伊勢志摩と言えば、有名なブランド牡蠣「的矢」があります。同じ的矢湾で最近、少し変わった養殖方法の牡蠣がひそかに流通しているのです。
まず種牡蠣が3倍体なので、身が年中入っているのが特長。今までこの種の作り方は、広島でのみ可能で、牡蠣が幼生のうちにカフェインを加えるというものでした。しかしここでは染色体を操作して作る方法を取り入れ、許可を得たのです。実はこの種牡蠣の作り方、日本では初。
さらに「シングルシード方式」という、粉砕したホタテや牡蠣の殻に幼生を一粒ずつ種付けしてバスケットで養殖する、北米と全く同じスタイルを取り入れています。この方法で育つ牡蠣は、殻が丸くカップが深くなり、殻に栄養が行き過ぎることを防ぐので、プリッとした身に濃厚な味わいに仕上がるのです。
FISH HOUSEでは新しい生牡蠣のラインナップとして、この「伊勢志摩プレミアム」をご提供中です。一年中が食べ頃のこの牡蠣を是非ご賞味くださいませ。