FISHHOUSEのムール貝の話

2017-11-21 Tue

Sorry, this entry is only available in Japanese.

京都丹後半島・伊根より届けられる「ムール貝」は、当店の夏の風物詩になっておりますが、冬から春までの間は海外産のムール貝を提供しております。今回はFISH HOUSEのムール貝のお話です。
昨年より取り扱っている海外産のムール貝は、実は僕の人生にゆかりのあるカナダ産。生産者さんが来店してくださった事もあり、僕にとっては特別な食材です。
普通ムール貝は春と秋に2回産卵するため、産卵時は身がやせてしまいます。でもこのムール貝、「ムラサキイガイ」と呼ばれる所謂ムール貝と、「ヨーロッパイガイ」と呼ばれる貝とのハイブリット種。春先に1回だけ産卵するので、それ以外の時期は常に安定した身入りなのです。
特筆すべきは加熱しても身が縮まない事と、かみしめた時の甘みが群を抜いていること。これが養殖ムール貝との大きな違いなのです。
この貝の産地はカナダの西の果てに位置するバンクーバーアイランドの、ビクトリアという町の北にある小さな島「ソルトスプリングアイランド」。植物性プランクトンや微細藻類が豊富なため、身がしっかりとした甘みの強い貝になるのだとか。
今は国産のムール貝は身がやせていて残念な時期ですが、当店では身の縮まない極選のムール貝の提供が可能です。
本当に美味しいムール貝を、香草蒸しやアヒージョなどで楽しんでみてはいかがですか?