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初夏を迎えると、お客様だけでなくスタッフも心待ちにする食材があります。
それが、丹後半島伊根湾より届く「岩牡蠣」と「ムール貝」。今回は伊根湾で採れる貝のお話です。
そもそも出荷量が少なく、ほとんどが地元で消費される伊根湾の養殖岩牡蠣。
バイヤーの平井さんも出荷前の浄化槽等で生産に関わっていて、いつもベストコンディションの岩牡蠣を選別して当店に送ってくれます。
また、天然の岩牡蠣も多く生息しているので、夏の終わりにはそれらも蓄養され出荷されるのです。
そしてもうひとつ欠かせないのが、岩牡蠣の養殖筏にびっしりとはりついているムール貝。
年に2回(春と秋)産卵期を迎えるこの貝は、初夏から秋口までの期間限定。
もともと地中海原産だったムール貝は、船艇などにくっついて日本へやってきたムラサキイガイとも呼ばれる外来種です。
日本中で繁殖し、今ではどこでも採れるようになったムール貝ですが、伊根湾産は一味違います。
牡蠣の養殖筏についているので潮通し良く育つことから、栄養が一粒ひと粒に行き渡り、しっかりとした身付きになるのです。
そして何よりの魅力はその甘味。
今まで海外も含め、さまざまな産地のムール貝を食べてきましたが、
伊根湾にかなう産地にまだ出会っていません。
つまり僕やスタッフの一番のお気に入りというわけです。
決して長くない収穫期間ではありますが、秋口までの間FISH HOUSEではこのムール貝を香草蒸しやアヒージョで提供しております。
残ったスープでパスタやリゾットなどのリクエストも可能です。気軽にお声がけください!