ホースラディッシュの話

2016-5-3 Tue

Sorry, this entry is only available in Japanese.

FISH HOUSEで生牡蠣を提供する際、おすすめの薬味としてご提案している個性的な脇役「ホースラディッシュ」。今回はこの、「山わさび」「西洋わさび」などさまざまな異名を持つホースラディッシュのお話です。
僕が料理を始めたころは新鮮な物はあまり流通しておらず、本わさびのように摩り下ろしたものが冷凍のチューブに入ったものを使用していました。当時の主な用途はローストビーフと一緒にいただくスタイル。
明治時代にヨーロッパから伝わってきた後に北海道で栽培されるようになったホースラディッシュと本わさびとの違いは、沢で栽培する本わさびに対してホースラディッシュが寒冷地。辛みは本わさびの1.5倍とも言われています。皆さんが家庭で使用している練りワサビや粉わさびの殆どは、このホースラディッシュが原料。摩りおろした白いホースラディッシュに、本わさびの由来の色素と茎が混ぜこまれているのです。
ホースラディッシュは抗がん効果、O‐157やサルモレラ菌の抑制もありながら、生活習慣病や老化の予防の為に血液をサラサラにする効果もあります。農家さん曰く北海道では擦り卸したものを醤油漬けにして保存し、白いご飯と一緒に食べるとか。
このように、今では国産も手に入るようになり、当店では北海道の農家さんから分けていただいています。
唯一の弱点は香りと辛みが抜けるのが早いため、なるべく新鮮なうちに使い切りたい所。FISH HOUSEでは常に卸したてをご用意して皆さまのご来店をお待ちしております。
どの生牡蠣に合わせるのが最適なのかは是非スタッフまでお声かけください!