食べるスープクラムチャウダーの話②

2016-1-5 Tue

Sorry, this entry is only available in Japanese.

食べるスープクラムチャウダーの話①でお話ししたFISH HOUSEのクラムチャウダー。今回はその歴史や種類についてのお話です。
北米のソウルフードと言っても過言ではないこのチャウダー。クラム以外にもいろいろなバリエーションがあって、アメリカ大陸では歴史のある食べ物です。
イギリス系のアメリカ移民達がたどり着いた地がニューイングランドというニューヨークの北6つの州からなる地域でした。彼らは地元で獲れていたホンビノスという貝で出汁を取り、チャウダーにしていたそうです。
それがニューイングランド風の前身となるロードアイランド風クラムチャウダー。こちらは地元のホテル等でふるまわれていたそうですが、出汁に粉を使って濃度を付けただけのものに、好みで牛乳や生クリームを加えたのが今の形の始まりだとか。
さらに現在ではマンハッタンの夕焼けをイメージしてトマトソースを加えた、赤い色のマンハッタン風もあります。こちらの起源は、ニューヨークにいるギリシャの移民たちが作ったのが発祥という説を、以前ニューヨークより来店されたお客様にうかがいました。しかしニューヨークのグリークレストランにクラムチャウダーがあったようには思えないので、マンハッタン風についての起源は謎のままです。(いずれ追ってご報告します)
FISH HOUSE OYSTER BAR本店では、定番の白いニューイングランド風と、真っ赤なトマトが鮮やかなマンハッタン風の両方を提供しています。
いずれもアサリの出汁が効いた、身体の温まるチャウダーに仕上がっています。ぜひ表情の違う赤と白を食べ比べてみてください。