牡蠣の繁殖の話

2018-4-18 Wed

皆さんは、牡蠣にオスとメスがいるのはご存知でしたか? 今回は「牡蠣の繁殖」についてのお話です。
牡蠣という生物は、原則的に性別がありません。言い換えると、オスでもありメスでもある珍しい生命体なのです。
つまりオスが多ければメスになるし、またその反対もしかりという説なのですが、実は海の栄養状況によって性別が変わるようです。栄養状況が良いとメスに、悪いとオスになると、昔耳にしました。
これは、全体の人口に対して女性が多い人間の世界と同じで、種を存続するための遺伝子レベルのシステムなのかもしれませんね。
でも不思議なのが、メスが産卵を終えると再び性別がなくなり、翌年の産卵に向けて性別を変えていきます。しかも遺伝子を調べるには、メスでいる時にしかその個体のルーツとなる種別がわからないので、しばし待たなくてはいけないのです。
例えばヨーロピアンフラットと呼ばれる平たい牡蠣がありますが、これは完全な雌雄同体。つまり体内でオスとメスが受精して、子どもが泳げる状態で生まれてくるのです。
ますます不思議な牡蠣の生態ではありますが、難しい事は置いといておいて、私たちにとっては食べて美味しいことが重要。
FISH HOUSEでは一年中牡蠣のシーズンです。オス・メスの議論より、いつでも美味しい牡蠣をご提供することがメインです。
今回はちょっとマニアックなお話でしたが、いつでも当店は皆さまのご来店を是非お待ちしております!