一番美味しい牡蠣の話

2016-10-4 Tue

今回はよくお客様から聞かれる、“一番美味しい牡蠣”の話です。
FISH HOUSEで取り扱う牡蠣は、つねに7~10種類、つまり産地も同じ数ということになります。国産の真牡蠣の殆どは11月頃から出荷が始まり、4月頃には産卵の時期を迎えシーズンを終えますが、北は北海道、南は九州まで全てが同じ時期に当てはまるわけではありません。産地ごとに牡蠣の食べ頃は変わるのです。
まして南半球の真牡蠣などは日本の夏頃が旬。出荷しはじめの頃は海水の味がしっかりといしていて貝柱の甘みや牡蠣自体の旨味もまだそれほど強くは感じませんが、海の味がダイレクトに楽しめます。少しずつ成長していき体内にグリコーゲンを蓄えはじめ、この頃になると貝柱もしっかりとして甘みや旨味が増してきます。さらに産卵を迎える頃には栄養を卵に変えていくのでクリーミーに。同じ産地でも3段階の味の違いがあり、美味しい牡蠣とは食べる時期やお客様の好みによって変わってくるのです。
ご来店の際に「一番美味しい牡蠣はどれ?」と尋ねていただければ、味やサイズなど、その時期に合ったものをご提案させていただきます。
今の時期ですと南半球ニュージーランド産の牡蠣がグリコーゲンもたっぷりでおすすめ。10月のハッピーアワーもニュージーランド産の白ワインと一緒に提供しておりますので、是非この機会にお楽しみください。