塔の崎の地牡蠣の話

2016-4-14 Thu

FISH HOUSEのオープン当初からお付き合いさせていただいている、熊本県・塔の崎の生産者さんがいらっしゃいます。今日は塔の崎の牡蠣のお話です。
塔の先は、北には有明海からの潮流、東には八代海と、二つの海域が合流する場所に位置します。ここでは真牡蠣の養殖は勿論の事、岩牡蠣、そして地牡蠣の蓄養が行われています。
地牡蠣とは、昔からその土地の環境に順応しながら自生し、すべての成長過程を自然に任せているもの。八代海全域に自生しているのが、塔の崎の地牡蠣なのです。また、第二次大戦後にGHQによってアメリカに渡り大人気となった「クマモトオイスター」がこの原種の1つと言われています。
この地牡蠣を採取し籠に入れ、蓄養して出荷しているこの天然の牡蠣は、ほかの産地に比べて生育の速度が倍近くなのも特長。二つの潮流が合わさるこの海域が、いかに養分やプランクトンを豊富に含んでいるかが伺えます。
最近では温暖化が進んだことで、以前は見ることのなかったエイが発生し、沿岸に着く地牡蠣を食い荒らしているとの事。この影響で昔はどこにでも自生していた地牡蠣も今ではだいぶ少なくなってしまったそうです。
しかし先日塔の崎へ視察に行った際は、エイの被害を受けずに自生している地牡蠣の採取場所に案内していただくことが出来ました。目を疑うほどびっしりと自生し成長している小ぶりの地牡蠣達は圧巻。いつまでも自然な形で僕たちを楽しませてほしいものです。
この塔の崎の地牡蠣を楽しめるのもあと数週間ほど。岩牡蠣の出荷が始まるまでの残り少ない時間ではありますが、是非FISH HOUSEでこの貴重な牡蠣をお楽しみください。