牡蠣を食べる時期の話

2016-3-22 Tue

皆さん牡蠣の旬は? と聞かれるとやはり冬でしょうか。
たしかに、冬になると街にはカキフライののぼりが目につき、メディアでも取り上げられ一気に脚光を浴びますよね。今回は牡蠣の旬についての話です。
僕自身、料理の世界に携わるようになった時は、冬の食材の代表といえば牡蠣でした。しかし今牡蠣の旬を聞かれたら、間違いなく一年中と答えます。
20年ほど前は、市場から仕入れられる牡蠣の種類も限られ流通も良くなかった事から、やはり冬が一番取り扱いが多かったのは確かです。では今はどうでしょう。
まず殻付き牡蠣の需要が増えたことから 北は北海道、南は九州までと日本全国で養殖され東京の市場を賑わせています。
北海道は海水温が低いことから、夏場でも安定して牡蠣を供給できる環境となっています。更に牡蠣は輸入の自由化が進んでおり(国は限られていますが)日本の夏場が冬にあたる南半球のオーストラリアやニュージーランドの牡蠣も入手可能。そして日本には「岩牡蠣」があります。この品種は夏牡蠣とも呼ばれ、夏が旬。つまり牡蠣の旬は一年中といえるのです。
冬場に牡蠣鍋を囲むのも楽しいですが、暑い夏にキンキンに冷えた白ワインと生牡蠣もまた最高の楽しみ方のひとつです。
一年中牡蠣を楽しんでいただけるようにFISH HOUSEでは産地にこだわった仕入れを続けております。牡蠣を食べたくなったら、時期を問わずにお立ち寄りください!