牡蠣を語る人の話

2016-1-12 Tue

僕が牡蠣に携わるようになったころは産地を回って勉強できるようなチャンスは乏しく、たまに店にいらっしゃる生産者様や中卸の方々に話を聞くくらいしかできませんでした。
また、文献も同じく図書館や本屋ではなかなか牡蠣についての専門書を見つけることは難しく、苦労したのを憶えています。
そんななか見つけ出せたのが、『牡蠣礼賛』の著者で有名なカキ養殖業者の畠山重篤先生と、『フランスを救った日本の牡蠣』の著者である山本紀久雄先生、おふたりの本でした。今でも何度も読み返すほど参考にさせていただいています。
先日NHKの番組制作会社より、撮影場所を提供してほしいというお話をいただきました。内容を聞くと山本紀久雄先生がFISH HOUSEで牡蠣を語るとの事。初めてお会いできる上に牡蠣の話を色々と聞くことができるという、大変貴重なチャンスをいただいたのです。
当店で食べたアンガシやシドニーロックを食べて、日本でも貴重な牡蠣が食べられる事に驚かれていました。
世界中のカキ養殖場から末端のオイスターバーまで、牡蠣にまつわる多くの場所に足を運ばれて取材されている山本先生の本は、僕が各地の養殖場やオイスターバーを訪れる際、とても良いガイド本として重宝しています。
まだまだ足を運びきれていない僕にいつも良い刺激を与えてくれる先生の著書。『世界の牡蠣事情』『世界の牡蠣事情Ⅱ』も大変参考になります。牡蠣に興味のある方には是非お勧めしたい文献です。

以下撮影した番組の放送予定です。牡蠣好きの皆様是非ご覧ください。

放送局 NHK
番組名 妄想二ホン料理 「土手鍋の巻」
放送日時 2016年 1月22日 (金曜日)20時~20時43分