オーガニックニュージーの話

2016-6-7 Tue

昨年からFISH HOUSEで取り扱っている「オーガニック ニュージー」という牡蠣があります。今回はオーガニックな海で育つ牡蠣のお話です。
ニュージーランドの北島・オークランドから車で北上する事1時間ほどの所にある「カイパラ湾」と、カイパラ湾から見て島の反対側にある「マフランギ湾」があります。この2つは、非常に厳しい基準を持つといわれるドイツのオーガニック認定機関の審査をクリアした海で、日本の有明海のように干潟が広がる浅瀬になっています。ここで大切に育てられた牡蠣が、オーガニック ニュージーです。
この牡蠣はまず、波が穏やかなマフランギ湾で、自然に種苗した種牡蠣を抑制棚で約半年間ゆっくりと育てられます。特徴的なのが、木のスティックで種牡蠣を育てること。日本でも「コレクター」と呼ばれる帆立の貝殻を使う前は、海に木や竹を突き刺して種牡蠣を採っていましたが、これとは少し違いスティックを「すのこ」状に組み、それを重ねて海に沈めます。そこに、浮遊してきた牡蠣の幼生が自然に付着し育っていくのです。
ある程度育つと今度は、すのこをばらして干潟に棚のように並べます。スティックに付いて育った牡蠣は一粒ずつ分けられバスケットへ投入。養分が豊富なカイパラ湾の沖へと運ばれ、さらに約半年かけて身を入れていくのです。
こうして、手間ひまと愛情をたっぷりとかけられて育ったこのオーガニック ニュージーが、間もなく当店のラインナップに加わります。
是非ニュージーランドのオーガニックな海で育つ牡蠣をお楽しみください!