今回は魚介の揚げ物には欠かせない、皆さん大好きな「タルタルソース」についてのお話です。
語源はハッキリとしていませんが、生肉を粗みじんに切って食す「タルタルステーキ」をご存知ですか。これは、モンゴル帝国のタタールと言う騎馬民族が、生の馬肉に香味野菜を加えて食べていた料理が、ヨーロッパに伝わったもの。これがドイツのハンブルグで加熱されるようになり、ハンバーグになったのだとか。私たちが魚介の揚げ物につけるタルタルソースは、タルタルステーキに見た目が似ていたところから名付けられたようです。
タルタルソースのベースはマヨネーズですが、ピクルスなどでしっかりと酸味を効かせるのでくどくなりすぎず、揚げ物にも合うのですね。そして欠かせないのがタラゴンと言う名のハーブ。こちらも鼻に抜ける爽やかな香りが脂っぽさを和らげてくれるのです。
FISH HOUSEのタルタルソースは、カキフライとフィッシュアンドチップスに添えて提供しています。ベースはしっかりと固めに作ったガーリックマヨネーズで、具材はシンプルにゆで卵たっぷり。まるで卵サラダのようです。僕が思い描く理想のタルタルソースに仕上がっています。
お客様からも大変好評で、「タルタルだけでもお酒がすすむ！」「フライも美味しいけどこのタルタルが最高！」などの声をいただいています。当店で揚げ物を頼まれる際には是非、この名わき役もご堪能ください。